会長挨拶 都臨技会長より

平成29年度あいさつ

 平成29年4月を迎え新たな年度となりました。今年度は臨床検査分野での新たな取り組みが目白押しであり、大きく開花することを願って推進したいと考えています。会員の皆様には自他共栄精神で協力下さいますようよろしくお願いします。
 昨年は怒、怖、喜が一体となって動いた一年であり、私ども臨床検査技師にとっても責任ある行動が求められた年であったかと思います。保育園に落ちた母親の怒りが「保育園落ちた、日本死ね」の表現となり最終的には国会を動かしました。また、熊本地震の発生で災害が続いている恐さを知りました。この震災に関しては全国の検査技師約180名が支援活動を行っていることは皆様の知るところでありますが、残念なことに都臨技としての活動が全く伴わなかったことは深く反省しているところであります。さらに、8月には台風10号により岩手、北海道で死者を出す被害がありました。12月の茨城地震も忘れられない恐怖です。このような災害が終息してくれることを切に祈るばかりであります。
 一方で昨年の6月には18歳選挙権の施行となり、7月は第24回参議院選挙が実施されました。そこで日本臨床衛生検査技師会会長の宮島喜文氏が当選し参議院議員誕生となっております。このことは法改正等での臨床検査の新たな幕開けとなるのではと期待しているところです。
 日本として喜びを感じる出来事としては、大隅良典先生がオートファジーでノーベル生理・物理学賞の受賞、理化学研究所が原子番号113を発見しニホニウム(Nh)と命名したことであり、日本の凄さを肌で感じ喜びました。
このように激動の中での都臨技活動としては、一昨年は4支部制に移行しての支部研修活動の円滑化がありました。昨年は臨床検査技師等に関する法律の一部改正を受け「検体採取等に関する厚生労働省指定講習会」や「検査説明・相談のできる技師育成事業」が進められました。いずれもチーム医療を推進する視点から非常に重要な活動であります。「検査説明のできる検査技師育成」研修では、今後の検査技師が業務で重要であり、臨床検査技師が共通化したレベルと意識で検査説明することが必要です。都臨技としては多くの人材を育成する予定でありますので改めて会員の協力をお願いする次第です。
 医療行政では「地域包括ケアシステム」が稼働し、医療・介護提供体制の見直しも行なわれました。すでに病床機能報告制度や地域医療ビジョンなどで病床の機能分化や急性期病床から回復期・慢性期病床への移行や削減が進んでおります。臨床検査部門は業務体制の再編成や業務拡大に取り組む変革が求められており、病棟常駐業務や外来現場での業務に対し真剣に取り組みを検討している段階であります。今年は、これらの到達点を明確にすることが必要でもあり、在宅医療や認知症への取り組みも問われています。
 都臨技としては、このような多くの要望に応えられるよう努力しますので、ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  
公益法人 東京都臨床検査技師会
会長 千葉正志

会長就任あいさつ


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   公益社団法人 東京都臨床検査技師会  会長 千 葉 正 志




 公益社団法人 東京都臨床検査技師会(以下:都臨技)は先の定時総会に於いて平成26・27年度の役員が選任・承認されました。会長は千葉正志、他に副会長3名、常務理事3名、事務局3名(以上は業務執行理事10名)と理事10名の合計20名での業務運営体制となります。
 昨年度は前会長 下田勝二氏の下で課題でありました公益法人への移行、地区割り6地区制から4支部制へ変更、学生会員の導入、首都圏支部学会の開催などに取り組み都臨技としましては飛躍の年であると同時に大きな成果を挙げることができました。微力ながら私も副会長として協力してまいりましたが、今後は安定化を目指したいと考えているところであります。
 今年度は「連携」をキーワードとして事業が企画されております。都臨技は「臨床検査技術の研究開発を図るとともに、臨床検査技師、衛生検査技師の倫理の高揚並びに資質の向上を図り、もって臨床検査の普及啓発を行い、人々の健康増進、医療・公衆衛生の向上に寄与する」ことを目的としておりますが検査技師のみの取り組みに限定せず、これまでもチーム医療への参画を推進し確実に実績を残してまいりました。
 しかし、今期は「臨床検査技師等に関する法律」の改定に伴い、採血以外の鼻腔・咽頭等からの検体採取など新たな業務が追加となります。医師・看護師の業務軽減に関係するかとも思いますが、まさに検査技師が検査精度の向上を強く意識して取り組む必要性があるものです。しかも、これを円滑に実施するために検査技師の研修が義務化されておりますので、都臨技としては日臨技等を含めて関係団体と連携強化して人材育成を行う所存です。
 つぎに、都臨技会員の生涯教育制度履修率が極めて低い状況であります。現在は生涯教育履修完了が義務づけられている制度も多く、各種研修の受講率を上げる施策設定は緊急の課題であります。昨年度、支部制が実施されたことで研究班の研修を各支部で開催するなど新たな取り組みが行われましたが人材育成の視点からは、さらなる受講率アップを図らなければなりません。そのためには、各研究班と支部との連携が不可欠とります。地域保健共催事業の対応なども支部幹事のみに頼ることなく学術部との連携を強化したいと考えています。
 これらのほかに、学生会員制度を創設しまして既に300名を越える学生が登録されております。在学中に臨床検査の知識・技術を付与すること、さらに将来の進むべき方向の選択肢が増えることも期待しています。この取り組みが充実したものとなるために、今年度は東京都内にあります検査技師養成校との連携強化を目指して教育施設連絡者会議を設置する計画であります。
 都臨技は会員にとって有益となる取り組みは勿論のこと、医療職団体として求められる要望にも応えていくことも必須であります。それらを踏まえて都臨技の発展に努力していきますので、よろしくお願いします。
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