STI予防の知識 Knowledge

性感染症について

「性感染症」はSTI(Sexually Transmitted Infections)またはSTD (Sexually Transmitted Disease) という名称で呼ばれています。

STIは、セックスをはじめとする性行為(性交を含めた性的接触)によって感染する病気のことです。STIの原因となる病原体は血液、精液、膣分泌液に存在し、性行為を介してヒトからヒトへ感染します。

感染しても症状がないことが多く、知らない間にパートナーにうつしてしまったり、病気が進行して不妊症などの後遺症が残ることがあります。

​性行為におけるコンドームの使用はSTI予防に有効な手段です。また、コンドームは正しく使用しなければ効果はありません。

主なSTIの種類と症状

性器クラミジア感染症(咽頭の感染も含む)

感染してから症状が出るまで:1~4週間程度 
感染する確率が高く、感染者が最も多いSTIです。
​感染すると、男性は尿道にむずがゆさをおぼえるようになります。女性はおりものが増えて腹痛を起こしやすくなるものの、感染に気づかないケースが多いです。そのため、早期に発見することが重要になります。

淋菌感染症(咽頭の感染も含む) 

感染してから症状が出るまで:2~7日程度 
近年、オーラルセックスにより感染者が増えているSTIです。
感染すると、男性は排尿の際に痛みが走り、濃い黄色の膿が出ます。 女性はおりものが多くなるものの、通常は痛みを感じることがありません。感染に気づきにくいため、注意が必要です。

尖圭コンジローマ

感染してから症状が出るまで:1ヶ月~1年程度 
ヒト・パピローマ・ウイルスの感染により性器や肛門のまわりにイボができるSTIです。
自覚症状がない場合が多いのですが、性器にかゆみや痛みを感じることもあるようです。
電気メスなどによる切除や、軟膏の塗布などによって治療します。 ​

性器ヘルペス感染症

感染してから症状が出るまで:3日~1週間程度 
ヘルペスウイルスが感染している病変部と接触することにより発症するSTIです。 男女とも性器に小さな水泡が多数でき、痛みとかゆみが続きます。 ヘルペスウイルスに一度感染してしまうと、その後はウイルスを死滅させることができません。ただし、再発を抑える治療を行うことは可能となっています。

梅毒(第1期・第2期)  

感染してから症状が出るまで:3週間~3ヶ月程度
皮膚や粘膜の小さな傷から、トレポネーマという病原菌が侵入することで発症するSTIです。病期は、第1期~第4期まであります。
第1期は性器に痛みをともなわない硬いしこりや潰瘍ができ、第2期になると全身(特に手足)に小さな斑点が多数出てきます。
男女とも症状が出ない場合があり、この場合は血液検査で判断します。

トリコモナス膣炎  

感染してから症状が出るまで:1~3週間程度 
トリコモナス膣炎は、膣トリコモナス原虫の感染により発症するSTIです。ぬれたタオルやトイレの便座などからも感染することがあります。
女性の場合、外陰部にかゆみや灼熱感があったり、おりものが増えたりします。男性の場合は排尿時に軽い痛みをともないますが、感染に気づかない場合がほとんどです。
軟膏の塗布や内服薬によって治療します。

性器カンジダ症  

感染してから症状が出るまで:何年にも及ぶことがある 
性器カンジダ症は、体内にも存在するカンジダという真菌によって発症します。
他のSTIとは異なり、ストレスなどの体調の変化によって自然発症することがあります。
性器カンジダ症は女性の方が発症する確率が高く、外陰部が赤く腫れ、かゆみなどの症状が出ます。

AIDS/ HIV(ヒト免疫不全ウィルス)感染  

​感染してから症状が出るまで:3ヶ月~数年程度 
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞を破壊し、免疫不全を起こす病気です。
HIVに感染してAIDSが発症するまでは、健康保菌者(キャリアー)になるだけで、外観上は健康な状態と変わりません。
しかし一度発症すると、急激な体重の減少、著しい発汗、下痢などの症状が続き、数年で死に至ることもあります。
 

STIに関する検査

ウインドウ期について

STIは感染の機会があったにもかかわらず、血液検査では陰性となり、感染していることが検査では分らない空白の時期があります。これを「ウインドウ期(ウインドウピリオド)」と言います。このウインドウ期は感染症の種類によって異なります。

例えば、HIV検査の場合

感染の有無をはっきり確認したいとき
感染の可能性のある機会があって3か月以上たってから検査を受けて「陰性」と出た場合は、感染していないと考えられます。 (HIVのウインドウ期が3か月のため。)

感染のことがどうしても心配になったとき
3か月以内であっても、検査・相談を受けることで、ひとつの目安を得ることができます。

ただし、もし陰性と出てもその結果を最終的に確認するためには、感染の機会から3か月以上たってからの再検査が必要となります。

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​血液の検査は完全ではなく、ウィンドウ期(感染直後の初期段階)で感染の可能性のある血液が検査をすり抜けてしまう場合があります。血液中には検出できない微量のウイルスが存在し、これらの血液が感染源となる場合があります。

その他のSTIのウィンドウ期

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検査情報

STIに関する検査は、病院または保健所等で受けることが出来ます。
心当たりがある・・・。この症状はSTIかな? 不安?に思ったら、男性は泌尿器科へ
女性は婦人科(産婦人科)を受診してみましょう。
病院でもクリニックでも、どちらでも受診・検査することができます。
保健所では、無料・匿名で検査を受けることができます。

相談機関などの情報はこちらを参照してください。

HIV検査相談MAP
http://hivkensa.com/index.html

検査可能な都内の保健所等一覧
http://pc.tokyo-kensa.jp/normal_test/index.html

 
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