東京都医学検査 Vol. 53 No. 1報を提供することが出来た.参加者には「Step up & Next stage」を体感いただけたと確信している. ①各種セミナー:機器展示も幅広い内容を盛り込み工夫を凝らした.②一般公開講座「統合医療とその教育の必要性」講師名(所属):川島 朗 医師(神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授)③教育講演Ⅰ「医療人としての人生を肯定的に歩む」~自己成長から人材育成,リーダーシップまで~教育育成に関する課題 講師名(所属):山藤 賢 医師(昭和医療技術専門学校学校長) ④教育講演Ⅱ「下部消化管内視鏡診療と臨床検査」講師名(所属):加藤 博之 医師(東京女子医科大学附属足立医療センター検査科教授・部長)⑤教育講演Ⅲ「おさえておきたい血糖測定SMBGとCGM,使い方,値の読み方」~患者さんへ使ってみて看護師の視点から~ 講師名(所属):木下 久美子 看護師(関東労災病院糖尿病看護認定看護師) ⑥教育講演Ⅳ「ISO15189 Next Stage」講師名(所属):下田 勝二 技師( 公益財団法人 日本適合性認定協会)⑦研究班企画「生理機能検査の精度管理」「尿沈渣検査の内部精度管理」「血液形態検査の内部精度管理」一般演題数42件,参加者数は,会員・非会員・学生・賛助会員を合わせ540名となった.最優秀一般演題として「当院心エコー検査における内部精度管理(技師間差)の方法と検討」を選出,次年度の学会にて表彰する予定である.(2)臨床検査の情報提供事業臨床検査に関する最新の話題を都民及び会員双方に提供する研修会を新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を鑑みて,Webにて開催した.また,検査技師養成校との教育施設連絡者会議では,都臨技と養成校の連携をさらに強化し,国家試験模範解答作成や新カリキュラムやタスクシフティングの情報提供を行った.1)学生への情報提供検査技師養成校の学生を対象に臨床検査技師会の紹介,医療ツーリズム等によって増加しているインバウンド患者の対応や学生及び患者の目線から考えられた必要とされる臨床検査技師としての姿勢を東京都医学検査学会内にて学生とのディスカッション形式で講演会を実施した.東京都臨床検査技師会の事業への理解と学生への入会案内の情報提供として学生対象の説明会を例年開催していたが,今年度は依頼がなかった.そこで説明会の内容をまとめたパンフレットを作成し,配布することで学生への情報提供を行った. ア)令和5年度学生対象講演会東京都医学検査学会 学生団体企画内にて「新たな視点から考える臨床検査技師像~原点に立ち返って世界を見据える~」と題して4名の学生に2演題発表してもらい,4名の技師と2名の学生とで,ディスカッション形式で意見交換を行った. イ)学生対象説明会今年度は各校から依頼が無かったが,東京都臨床検査技師会の紹介や入会方法など,説明会の内容をまとめたパンフレットを作成して各校に配布することで学生への情報提供を行った. 2)教育施設連絡者会議令和4年度より,新カリキュラムが施行されることや医師の働き方改革などにより臨床検査技師の業務拡大が直近の課題となっている.この大きな変化に対応するため,教育施設の先生方と連 携していく必要がある.そこで,新カリキュラムの問題点やタスク・シフト/シェア業務に関する情報提供を行った.旧カリキュラムの実技講習で使用する機器を東京都臨床検査技師会にある機器を貸出することとなり,貸出手順の取り決めを行った.また,国家試験問題の模範解答作成のため,各校の模範解答について情報共有を行った. (3)人々の健康増進,医療・公衆衛生の向上の為の地域保健共催事業都民を対象に健康増進や医療に関する知識および公衆衛生の向上を目的とした事業であり,臨床検査の正しい知識を提供し,安心・安全な臨床検査の理解を深めていただくものである.令和5年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を鑑みながら,公共団体主催事業および他団体主催事業に参加協力した.また,学生を対象に臨床検査技師会の紹介,医療ツーリズム等によって増加しているインバウンド患者の対応や学生及び患者の目線から考えられた必要とされる臨床検査技師としての姿勢を東京都医学検査学会内にて学生とのディスカッション形式で講109
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