tive Structured Clinical Examination)技能習ジュールを含めて計画するのが大変な様である(表3)。 今後の課題としては,旧カリキュラムから新カリキュラムへの移行に伴いますます過密化することが挙げられる。又本来の大学教育として杏林大学としての特色を出すのが難しくなっている。学生にとってもクラブ活動,学園祭,そして4年制大学ならではの卒業研究も十分に行うことが難しくなってきている。カリキュラムをこなす事で忙しくなりすぎて,医療従事者としての人間形成,他者を知ろうとする力,接遇力などの育成を行う時間が取れなくなっていかないだろうか。 新カリキュラムがある程度軌道に乗った頃に各大学では各科目や学内実習時期について微調整が行われると思われる。東京都医学検査 Vol. 53 No. 125表2 杏林大学の主な沿革(ホームページより抜粋)も増えてきており,後輩の育成に携わってくれている。 臨地実習についても受け入れ病院側の実習指導者の育成を学会として進めているところであり,臨地実習へ臨む学生についてもOSCE(Objec-得達成度評価が,今年度より必須となった。本学では,3年生を2グループに分けてI期として10月から12月,II期として1月から3月に臨地実習を依頼している。昨年より実習開始の直前にOSCEを2回に分けて研修・試験を行っている。標準12誘導心電図検査,ABO血液型検査,Gram染色,分離培養,尿定性試験紙法,病理組織標本作製といったA項目に一部B項目を取り入れ,指導そして評価試験を行っている。人数が多いため,学生同士情報交換ができないようにタイムスケ1966年杏林学園短期大学開設1970年杏林大学医学部開設、医学部付属病院開院1973年杏林学園短期大学を杏林短期大学衛生技術学科に名称変更、就業年限を3年に変更1976年杏林大学大学院医学研究科博士課程開設1979年杏林大学保健学部臨床検査技術学科・保健学科開設1984年杏林大学社会科学部(現在の総合政策学部)開設1984年杏林大学大学院保健学研究科修士課程開設1986年杏林大学大学院保健学研究科博士課程開設1994年杏林大学保健学部看護学科開設2006年杏林大学保健学部臨床工学科開設2007年杏林大学保健学部救急医学科開設2009年杏林大学保健学部理学療法学科開設2011年杏林大学保健学部作業療法学科開設2013年杏林大学保健学部放射線技術学科開設2016年井の頭キャンパス開設2024年杏林大学医学部付属杉並病院開院
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