4.ISO15189:2022(第4版)への移行3.フレキシブルスコープ認定47【ポイント2:検体の取り扱い手順の明確化】 検体の採取方法や搬送条件を検査案内等で臨床側に伝え,検査に適した検体の受領につなげる。【ポイント3:感染予防の徹底】 汚染区域(感染リスク高),清潔区域の区分け(ゾーニング)および各区域における感染予防ルール(手袋,マスクおよび白衣の着用など)を明確にし,要員に周知する。 2023年4月以降のJABによる審査において,フレキシブルスコープ認定が適用されている。フレキシブルスコープ認定では,「活動リストの作成と公開」,「フレキシブルな管理要員の任命」,「検証および/又は妥当性確認の手順と記録」が求められており,それらの詳細について説明する。 ISO 15189:2022に基づく臨床検査室認定の受付は,2023年11月から開始されている。認定を取得している施設については,2025年12月31日までにISO 15189:2022への移行を完了する必要がある。また,移行を完了するためには,「移行審査の受審」,「不適合への是正処置」,「認定委員会で審議」が必要となるため,これを勘案すると,遅くとも2025年の夏ごろには移行審査を受けなければ,2025年12月31日の期限には間に合わない状況にある。移行完了までの準備活動について紹介する。東京都医学検査 Vol. 53 No. 1
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