東京都臨床検査53巻1号
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救急医学,48:2024・‌‌JAMT技術教本シリーズ‌神経生理検査技術教本,(株)じほう出版・‌‌飛松省三:デジタル脳波の記録と判読.臨床神経生理学,52:2024・‌‌金村英秋:ADHD/自閉スペクトラム症と突発性脳波異常.臨床神経生理学,49:2021・‌‌医療を受ける子どもへの上手なかかわり方‌第2版,日本看護協会出版会 入院検査の場合は検査前日,あるいは至急の場合は検査直前までに技師が訪室し,検査の説明を行っている。直接赴くことで患児の様子を確認し,患児の昼寝しやすい時間帯を聞き,検査時間の調整を行っている。事前に話し合うことで,患児や家族が抱えている不安や課題点を共有することもできる。これらの調べたことをカルテに入力し,他の技師や看護師でも把握できるようにしている。 それでもなお検査が困難な場合はHPSも介入する。大人が正しくアプローチすれば,子どもは言葉以外の方法でも表現することができる。その気持ちを汲み取りながら医療や検査に対する情報を正しく伝え,子ども・家族と医療者との信頼関係を築くことが,安心して医療を受けることができる環境へとつながる。 他の医療職と連携し,互いの専門性を理解し,それぞれの持つ専門性を活かし協働しながら,医療環境下の子どもや家族の支援を行うことが求められている。参考文献,参考図書・‌‌中川‌俊,ほか:ようこそ‌脳波モニタリングの世界へ.東京都医学検査 Vol. 53 No. 165

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