東京都臨床検査53巻2号_2
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症例数症例数感度>東京都医学検査 Vol. 53 No. 2中村彰宏:第60回日本医学検査学会.東京. 2010複数菌群(個/HPF)(個/HPF)(%)中村彰宏:第60回日本医学検査学会.東京. 2010Timbrook TT, et al. Clin Infect Dis 2017;64: 15-23. 膿尿および細菌尿を認めた新鮮随時尿67検体を培養し10^4以上の起炎菌を認めた症例を尿路感染所見ありとした。いくら迅速・正確な検査を実施しても、「介入」なしでは患者の予後に貢献できない。きちんと臨床家に気づいてもらえる報告書(報告方法)が重要!62尿路感染所見あり尿路感染所見なし【無染色白血球率(NSC率)】カットオフ値40%[感度96% 特異度84%]桿菌群球菌群188【WBC】P=0.33【EP】P=0.36☞白血球には活性型(感染症由来)と不活性型(生殖器由来)がある。感染症由来=無染色細胞画像方式は上皮細胞(特に扁平上皮)に強く、汚染尿検出能が高い「外陰部汚染尿を疑うのため、治療不要の可能性あり」のような、無駄な抗菌薬投与を誘発しない報告書(コメント)が望まれる。61生殖器由来=濃染細胞NSC率>扁平上皮尿中WBC白血球の染色態度は尿路感染症か汚染尿かの鑑別に1ー特異度最も重要な指標となる!生殖器由来の白血球を見極めるROC曲線(尿路感染症の指標)某画像処理型装置を用いた有形成分解析「介入」なしでは貢献できない!尿路感染症由来か生殖器由来かの指標〜多重ロジスティック解析〜【使用機器】U-SCANNERⅡP<0.001

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