Q and A

7.移行上皮と円柱上皮の 鑑別点をご教示頂けましたら幸いです

                                                        (WEBクイズ:5回目より)
 質問の回答


  移行上皮細胞と円柱上皮細胞の鑑別について 尿中に出現する大部分の細胞は、形態学的特徴と結合性などの
 構造的特徴によって鑑別が可能です。今回の問題では、後者が有力な手がかりとなります。つまり、目には見えない組
 織構造を把握しているかどうかが重要と思われます。

  写真に示した細胞は、細胞の一端(冊子縁)の部分で結合しており、柵状配列が示唆されます。これは、腺系細胞の
 特徴であり、最も有力なのは尿道の円柱上皮が考えられます。したがって、細胞の形態学的特徴によって鑑別せずとも
 結合性などの構造的特徴によって鑑別が可能な場合もあります。ご存知とは思いますが、再度、腎・尿路系の各組織
 構造について見直してみてはいかがでしょうか。





                                                 (文責:都臨技一般検査研究班)

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